空沼岳万計山荘のホームページ 1.空沼岳万計山荘友の会とは(友の会の紹介を兼ねて) 旧営林署の山小屋 空沼岳万計山荘は1965年11月に建築36年目になります。建築当時のフイルムを見ると、若者が山荘の前でフォークダンスに興じている姿が映し出されています。1泊2日の楽しい登山を楽しんできたのでしょうか。 車社会の到来とともに山小屋の宿泊者が減少、利益が得られない状況の中、委託業者も現れず、数年間管理されず放置されたままでした。見かねて、1995年5月に登山者・自然愛好家が友の会を結成し、当時の札幌営林署と確認書を結び、自主管理を始めました。5年目を経過したころから、建物の傾斜が目立ち危険に。傾斜は7度にもなったため、今冬は閉鎖し、修理募金を訴えてきました。650万円の内、現在500万円に近づきつつあり、春までには目標をやりきり、6月には工事を行う考えです。 なお、石狩・層雲峡森林事務所の森林官である穂積さんの報告では、黒岳の石室でさえ危険で森林管理者が宿泊できない状況とか。トイレ問題も深刻とのこと。基本的には万計山荘と同じ状況にあるようです。北海道の山小屋の多くが問題を抱えている状況であることを知り、近くトイレ問題を含むアンケート調査を行うとともに北海道の山小屋の在り方を問うフォーラムを近く開きたいと準備しています。21世紀、北海道の山岳と山小屋の関係、自然との共生をどう考えていったらよいのか話し合う場を作っていきたいのです。 また、札幌近郊の山が荒れる、登山道が荒廃してきています。国(森林管理署)、道、札幌市という縦割り行政の弊害も指摘されています・・・一番身近な里山が開発と管理放棄の中で荒れてきていると感じるのは私だけでしょうか。 2.万計山荘とトイレ
空沼岳登山者1万人近く、大半は日帰り登山者です。そのうち、万計山荘のトイレ使用者はその6割以上、登山口から約1時間半~2時間の所にあり、丁度山頂までの中腹にあり、トイレは行きと帰りに利用されている現状です。 こうした経験から、いくつかの課題や問題が浮かび上がっています。 (1) 日帰りの山でも、登山口か中腹にある山小屋ではトイレが必要な山があること。登山者の中には、トイレの存在や場所を頭に入れて山を選択したり、行動を考えている方もいます。安心してトイレが出来る環境づくりが大切です。きちんと掃除しないと、汚し放題となり、さらにひどくなると山小屋の周りにするなど、かえって環境を汚す原因になります。
(2) 登山者のマナーについて
(3) 浸透式のトイレ 春は汚水が満ち、秋にはからから
(4) 行政の問題 3.登山者とトイレの問題
個人的には紙の持ち帰り、汚物と紙の分離の実践はしているが、登山者に理解は求めても、一律に解決を求めるのは難しいのではないだろうか。オーバーユース問題とトイレ問題が大きく関わっている。そういうところは臨時に夏場だけトイレの設置とか、持ち帰りがしやすいような施設を設置する。
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