山とトイレ

~黒岳・銀泉台・高原温泉における取り組み~(その6)



7.黒岳石室のトイレのくみ取りについて

 9月8日に黒岳のトイレのくみ取りを石室のアルバイトの青年2人と手伝いを申し出てくれた北大のヒグマ研究会の代表者1人と私の4人で行いました。糞尿の量はドラム缶で3~4本位で、くみ取りにかかった時間は約2時間でした。無臭化をめざしたわけですが、糞尿の強烈な匂いに吐きそうになりながらのくみ取りでした。後ろの板をはがしてみると、便層の中にはたくさんの生理用ナプキン、ポケットティッシュの外側のビニール袋、プラスチックの食べ物の容器、タオル、ビニール袋などが捨てられていました。
 便層の中は3層になっていて、一番上の層はウジの卵とゴミがびっしり浮いていました。2番目の層は、黄土色の大便がそのまま液体化したような層です。3番目の一番そこの層は、黒くなっていて、どぶ川の匂いがしていました。
 無臭でより快適なトイレを実現するためにはトイレを利用する登山者がトイレに何も捨てないことが前提となると思います。


黒岳石室のトイレのくみ取り準備
(マスクに雨合羽。袖口などをガムテープで留める)
黒岳石室トイレの裏側


黒岳トイレの便そうの中
くみ取りの様子


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