「仁頃山愛好会」トイレ問題の取り組み

                        2004年11月
              仁頃山愛好会世話人・ホームページ管理人 作田博行
仁頃山について

 北見市の北西部に位置し、標高は829メートル。頂上にアンテナ群があり近隣では一番高い山です。十年程前では、登山人口も少なく、ウィークディにはほとんど人と会わずに登山できたものでしたが、近年では中高年の登山ブームも手伝ってか、登山者も爆発的に増えています。休日ともなれば広い駐車場も満杯。小中学校や幼稚園の登山遠足、また近隣の町の町民登山などにも利用され、北見市近隣では最もポピュラーな山となっています。

ホームページ「仁頃山へのいざない」http://www11.plala.or.jp/nikoroyama/


仁頃山愛好会について

 仁頃山愛好会は平成14年7月1日設立されました。きっかけの一つには、佐藤喜作氏による仁頃山を題材とする多くのエッセイがここ数年、北見のタウン誌に連載され、低山ながらも郷土が誇れる素晴らしいフィールドであることが広く理解されたことでした。
 佐藤喜作氏(代表)の声がけで仁頃山を愛好する人々が集まって設立に至りました。登山をいつまでも楽しむために、仁頃山の登山道の整備、清掃、安全管理などを実施しています。現在約240名が会員として登録されています。


トイレ問題への取り組み

 仁頃山は登山口と登山道が複数あるのですが、登山口にも山域内にもトイレがありません。人の入り込みが増えたせいか登山路のあちこちでテッシュとし尿が散見されるようになりました。
 そのような状況の中で、昨年度は森林管理機関及び自冶体に対し、登山口にトイレ設置を働きかけましたが、いずれも財源不足でよい返事はもらえませんでした。その後の折衝で森林管理機関からは、山中に携帯トイレを使用するのに体を隠すことができる場所は作ってもよいとの返事をもらいました。これを踏まえて、トイレ問題が少しでも改善できればと思い、下記の対策を実施しました。

 (1)携帯トイレ使用時に身を隠すことのできる携帯トイレ使用場所を6箇所設置。
 (2)リーフレット「山のトイレマナーガイド」をA4のカードケースに入れて、各登山口、山頂、携帯トイレ使用場所にぶら下げた。
 (3)携帯トイレを携帯トイレ使用場所に配置。また、随時補充も行う。
 (4)各種登山会などイベント時におけるトイレマナーの周知と携帯トイレ使用のお願い。
 (5)登山路に残されたテッシュと残置物の回収処分(鼻をつまみながら実施しています)

 まずは北見の山から、そして出かけていく他の山の汚染に少しでもブレーキがかかれば嬉しく思います。 これからも地道に活動して行きたいと考えています。

携帯トイレ使用場所(目隠し)
携帯トイレと簡易便座


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