神奈川県「トイレ紙持ち帰りキャンペーン」
(2010年1回目)


            報告:神奈川県自然環境保全センター かながわパークレンジャー 石川 瑠美子

 実施期間:平成22年6月5日(土)    場所:西丹沢自然教室前


              
 神奈川県での「トイレ紙持ち帰りキャンペーン」活動の報告がありましたので掲載させていただきました。  当会作成の山のトイレマナー袋を活用しての啓発活動です。当日は490部提供のうち登山者へ約400部配布し たとのことです。お疲れ様でした。


              
 シロヤシオなどのツツジ類の見ごろのこの時期、西丹沢の登山口 である西丹沢自然教室前は多くの登山者でにぎわいます。 訪れる登山者に対して自然公園利用のマナー啓発の一貫として 神奈川県自然公園指導員11名、自然保護課スタッフ3名、ビジター センタースタッフ1名でトイレ紙持ち帰りについての啓発活動を行いました。

 現在、県が設置した土壌処理方式の山岳公衆トイレは避難小屋を 含めて8箇所ありますが、電気と水道がないため通常の水洗トイレ のような処理能力がありませんし、山の中のため資機材の搬入 ができなく、修理が発生すると時間と費用が多くかかりますので、 使用したトイレットペーパーは便器に入れずにお持ち帰りいただき、 ゴミなどの異物は絶対入れないようにご協力をお願いしています。
 また、野外で用をたすこともあるかと思いますが、放置されたペーパー は見た目も悪いですし、自然の中ではなかなか分解できません。

そこで・・・
・使用済みペーパー持ち帰り袋の配布
・トイレ紙持ち帰りの呼びかけ
・あらかじめ登山口でトイレを済ますよう呼びかけ
・パネルを使って山でのトイレ事情についての案内

など実施しました。

 また、出発する登山者が少なくなった頃、つつじ新道班、西沢班、 犬越路班と3コースに分かれて合同巡視を行いながら、出会った 登山者への呼びかけも行いました。
 登山者の方は皆さん快く話を聞いて下さり、またペーパー持ち帰り 袋も受け取って下さいました。今まで意識をしたことがなかったので、 これからはきちんとしていきたいという声も聞けました。指導員さんからも 今後もこの活動を続けたいという意見が多数出て いました。
 引き続き機会を見つけ行いたいと思います。

1.活動前に打ち合わせしました

2.活動の様子

3.登山者へ説明 皆さん熱心に聞いて下さいました

4.パネルを使って登山者へ説明しました

5.配布用の袋詰め作業

6.お店のようす

7.使用したパネルです

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