2001トイレデー感想、反応

山名 登山口名 その他
トムラウシ山 トムラウシ温泉 下山してくる登山者より話を聞き、アンケートを書いてもらったのですが、頂上付近がひどい臭いで、何の臭いかと話し合いました。「屎尿の臭いとは知らなかった。何とかしなければ・・・」「登山道脇にも排便のあとがあったので不快だった」と言っていました。
50人面接中、携帯トイレを持っていた登山者は一人だけで、まだまだ携帯トイレの認識が低いと感じました。
大千軒岳 松前旧道コース登山口 9月30日、大千軒岳で実施された行事「青い山脈秋季自然観察登山会」(大千軒岳縦断登山)に併せてキャンペーンを行った。登山会開会式においても「山のトイレデー」の種子を説明した。
ニペソツ山 杉沢出会 登山者には問題意識を啓蒙することができた。また携帯トイレの配布も行い喜んでもらえた。
緑岳 高原温泉 入山料の徴収、トイレの使用料金を徴収するとの意見が多く聞こえた。トイレを新設して欲しいとの意見もあった。
手稲山 平和の滝 15日(土)も実施。15:30-18:00
好意的に協力。
札幌市街地に隣接する山だけに、他の山域へ山行したことがないひとから、信州へ山行を年に度々する人までバラエティーに富むという印象。
赤岳 銀泉台 多くの人が応援してくれる。トイレ問題へ興味を持っている人は多い。
意見として、赤岳山頂にトイレを作ってほしい、山中からトイレをなくしてほしい、南沼のことを懸念している、など。
羊蹄山 真狩登山口 登山者の反応は良好、関心はかなりあると思われます。
芽室岳 芽室岳登山口 みなさんの反応はよく「新聞で見ました」という方もおりました。トイレの使用料また入山料は払ってもよいという方が多かった。
15日は天候もよく、20~30代の登山者が多かった(若い女性グループが登っていたのは驚いた)。16日の天候は雨のため、1グループ18人だけであった。
小屋の利用も無料である。しかし、小屋・トイレの管理のためにかかる経費の一部は登山者自身が負担してもいいのではないかという意見が今回の登山者からも出されており、すべて無料という考えも見直す時期にきているのではないかと感じた。
摩周岳 第一駐車場 下山中、10人ほどのマウンテンバイクの集団と会い、注意する。業者ではなく、愛好者の団体のようだった。
悪天候でしたので、登山者がほとんどおらず、アンケートは実施しませんでした。
羅臼岳 岩尾別 当日の登山者は約6-70名、皆好意的にパンフレットを受け取ってくれ、宿泊地にトイレのないのは何とかして欲しいという感じであった。百名山ということでシーズンには日帰りも含めて多数の登山者が訪れるこの山を地元山岳会と森林管理局だけで管理していることに対する不満を山岳会長も口にしていた。(山のトイレの会については知っており、フォーラムにも参加したいとの事であった。)
日高山脈 札内ヒュッテ、札内川七の沢出会、日高山脈山岳センター、剣山登山口 ? 剣山で配布した登山者の声「大切な問題だ」「考えなくては」
⇒具体的な意見はなし
 ? 山岳センター職員の声「今まで放置してきたが、これからは取り組まなければ。特に啓発をしっかりやりたい。」⇒会との協力を検討してはどうか
 ? 七ノ沢出合には大きな駐車スペースがある。大人数の登山者の利用を想定しているなら、簡易トイレの設置を望みたい。
 ? 携帯トイレの利用拡大について。初めての人に抵抗のないように携帯トイレを勧める方法(どの位強く勧めるか、を含めて)は今後の課題では?
? 行政には、登山者や一般人に向けて問題を喚起する姿勢を望みたい。
? 漠然としかとらえていなかった自分にとっても、考えるいい機会だった。登山者へのモラル教育の徹底、入山料徴収も検討すべきかもしれない。
斜里岳 清里コース登山口 登山者から・携帯トイレをもらった事はあるが使っていない。使い方がわからない。使用後持って帰るのが心配。・道岳連研修で配っていたが、使った人はいないのではないか。・利尻山では使用後途中で捨てる人がいるそうなので、それが心配。・大雪山でもらっても使える場所がない。・入山料をとるべき。・山中のテン場ではトイレが必要。タンクをそのままヘリなどで下ろせるトイレがいいと思う。……(感想)山のトイレ問題についてはほとんどの人が問題を感じている。携帯トイレについての興味、関心は高いが、使い方や回収について不安を持つ人が多い。入山料やトイレの有料化など、登山者自身の負担もやむをえないという意見もあった。アンケートは深く考えると記入に時間がかかるようだ。登山口のトイレ情報は字が小さいと不満が出ていた。東大雪版のトイレマップを持っていけば良かった。清岳荘泊の方たちとゆっくりお話しできて良かった。水質検査ができず残念だった。
黒岳 層雲峡 ロープウェイ駅舎のトイレに携帯トイレを捨てないようにとの掲示あり。今年も放置されていたらしい(写真家の市根井先生発見)。登山者の多くは好意的。トイレを作って欲しいとの意見が多い。携帯トイレを持っていても、使ったことはないという人も多い。幟のポール1本が斜めに締まった。携帯トイレは15個を配布。
ニセイカウシュッペ山 登山口 登山者からの意見で多かったものです。
ボランティアとしての活動ではなく直接国、道などへ働きかけ税金で解決するべき。
水に溶けやすいトイレットペーパーを使用する。
入山を規制する。
ツアーの本州客を何とかならないか。(避難小屋等でのマナーが悪すぎる、トイレが汚いと言ってトイレを利用しないおばさん等、優しく注意しても無視される、引率のガイドも知らん顔)
旭岳 ユコマンベツ 登山者には、非常に好意的に受け止めてもらえたようだ。携帯トイレの名前は徐々に認知されているか、実物に興味があるという人が結構いた。ビジターセンターで渡してもらった携帯トイレは、これから山に登る人に配るつもりであったが、下山してきた人にも、関心の高そうな人には配ってみた。70個位はさばいた。私としては、携帯トイレをどんなものか知ってもらう良い機会になったのではないかと考えている。それが実際使えるかどうかや、旭岳をピストンする人が携帯トイレを使う必要があるかは別にして、これに用を足すのか・・(マジ?)ということを考えるきっかけになったであろう。ただ、回収はキチンとされるのか、少々不安だった。その他、寄付したい人や、署名したい人がいたが、活動の紹介をしておいた。また、おそらく山のトイレ問題や考える会を良く知っている人と思うが、「署名して行政に働きかけたら?」、とか「行政に働きかけて使用料をとるトイレを作って欲しい」といった、考える会の活動方針に対する意見をいくつか頂いた。行政と会の関係、登山者と会の関係は、詰めれば議論することがたくさんあると思うが、「山のトイレを問題と認識してもらう」という点で、多くの登山者に直接接することのできた今回の山のトイレデーは、なかなか良い企画だったと思う。
空沼岳 万計沢コース ★15日に幟を持って、万計山荘へ。万計山荘前に幟を立てる。山頂までのゴミ拾いも実施。16日は、万計山荘友の会の人も手伝ってくれた。終了後、幟を持って下る。
・殆どの人が山のトイレ問題に関心を持っており、アンケートにも快く協力してくれた。
・美瑛富士避難小屋と南沼にはトイレが欲しいと言う人が何人もいた。
・羅臼・二つ池のキャンプ場もテッシュの花だと言う人もいた。
・利尻は携帯トイレ、回収箱、トイレブースを評価する人もいた。
・携帯トイレを使っていると言う女性がいた。
・空沼岳登山口にトイレを設置するには、費用がどの位かかるかと聞かれたが答えることができなかった。
・空沼岳の登山者は、家族連れ(子供も多い)、若い女性が多いと感じた。
利尻山 沓形・鴛泊登山口 登山客も少なく、清掃活動で時間がとられ、パンフ配布、アンケート調査は行わなかった。幟は見てくれる人も
いたし、すれ違った登山客については、活動に好意的な意見が多かった。幟はできれば「トイレデー」のものがあるとよかった。参加者の意見では、1)幟を持って登るのは無理なので、できれば腕章などあるとよい、2)実施時期が登山のピークと今年はずれていたので、より多くの人の関心を高めるには、もっと早い時期の開催も検討すべき、ただし、目的によっては、最終のゴミ拾いと言う意味で、秋に実施も良いかも、トイレのにおいが少なく、登山者も少ないので登山しながらの作業がしやすかった・・・などがあがっていた。
感想としては、山の抱える問題を目の当たりにでき、その解決への活動に参加できたことで満足できたという声もあり、今後は、多くの人々、団体をまきこんで、一人ひとりができることを着実にやっていく活動に、トイレデーを利用していきたいと考えている。なお、利尻での活動は「日刊宗谷」に掲載される予定になっている。