大雪山・裏旭野営指定地
携帯トイレブース設置に向けた現地調査

               報告:山のトイレを考える会 仲俣善雄


■目 的  山のトイレを考える会では、大雪山・裏旭野営指定地への携帯トイレブース
      設置に向け検討するため、裏旭野営地にテント泊して現地調査を実施した。
■調査期間  2020年(令和2年)7月18日(土)~19日(日)
■調査員   磯部吉克(リーダー)、手嶋真智子、田中智子、仲俣善雄
■登山コース (1日目)旭岳ロープウェイ乗車→姿見駅→旭岳→裏旭(テント泊)
       (2日目)裏旭→間宮岳→裾合平→姿見駅→旭岳ロープウェイ乗車
■テント数  28張(調査員4張含む)。宿泊者数約40人。


【7月18日】
 ロープウェイはコロナ感染防止のために乗車定員百人超のところ40人に制限。姿見駅の売店は閉鎖していたが、トイレは使えた。
 姿見の池の近くに旭岳避難小屋と携帯トイレブースがある。2001年に北海道が建てたものである。携帯トイレブースは屋根がなく隙間もある。旭岳RW駅が近いので使用する人は少ないのではないかと思われる。
 9合目のニセ金庫岩の裏にトイレ紙が無いか確認に行くと、綺麗で痕跡ゼロ。
 山頂はガスがかかっていたが、到着に合わせたように裏旭側のガスが切れた。昼食や写真撮影で約30分休み裏旭野営地に向かって大雪渓を下る。
 到着してまずテントを設営。それからトイレ道やトイレ紙の散乱状況の調査。GPSで野営地のエリア測定。テント泊者や通過者を対象にした意識調査など盛り沢山の仕事をこなす。

【7月19日】
 朝食後、携帯トイレブースを設置するとした場合はどこが最適な場所か話し合う。ここは風が強いのでいかに頑丈でコストを安くするか、今後知恵を絞らなければならない。
 テントを撤収して裾合平を周回するコースで下山。中岳温泉には環境省で17日にテント型携帯トイレブースを設置した。7月30日までの期間限定。これは携帯トイレ普及のPR効果抜群だと思った。
 中岳温泉から木道の裾合平に向かう。広大なチングルマの群落は9分咲きか。裾合分岐で小休止。あとは姿見駅まで2.8kmのアップダウンコースを歩き、13時前に姿見駅に無事到着。


大雪山・裏旭野営指定地への
携帯トイレブース設置に向けた調査報告書

              
RW姿見駅前で出発式
RW姿見駅を出発

使用頻度が少ないと思われる携帯トイレブース
5合目にある旭岳石室避難小屋

トイレマップを配布しながら登る
旭岳山頂

旭岳の大雪渓を下ると裏旭野営地
裏旭野営地にはテントが28張

雪渓の水が流れる小川の向こうにもテント
トイレ紙を回収

トイレ紙12個回収
登山者に意識調査1

意識調査2
2日目の朝・記念撮影

熊ヶ岳山頂手前から望遠で裏旭野営地を写す(19日早朝。既に3張撤収)

通称間宮城の登山道崩壊部分
中岳温泉のテント型携帯トイレブース

チングルマの広大な群落と旭岳

登山道整備のヤシネットから顔を出した
エゾコザクラ
旭岳ビジターセンターの携帯トイレ
回収ボックス(携帯トイレが満杯)