2012大雪、利尻、知床、十勝のトイレ調査報告

                    報告者:風の便り工房  佐藤文彦


              
○6月26日~7月1日 利尻山

 利尻鴛泊コースはさすがに収納箱も内部も衛生的にキチンと利用されていました。
 沓形コースは残念ながら登山口の箱内部は汚れてはいませんが、ゴミが投棄されていました。
また、姫沼コースのトイレブースは登山道整備のための資材が内部に保管されており、利用には少し邪魔かなと思ってきました。どの箇所も衛生的に利用されているように感じてきました。
 沓形コースコースは今夏、登山道整備が行われるとの情報が入っています。避難小屋には若干の整備資材が置かれていて、もともと狭いところですし、内部も荒れていて宿泊できるような状態ではありません。

利尻山北麓野営場の携帯トイレ収納箱沓形コースの携帯トイレ収納箱(ゴミが投棄)

姫沼ポン山コースの収納箱内部利尻山ポン山~姫沼コースにある携帯トイレブース



○7月7日 白雲岳避難小屋

 白雲岳避難小屋トイレはペンキも塗られ、見た目表大雪では一番きれいなトイレに見えます。内部も管理人が清掃していますので衛生的に利用されています。ただ、トイレの裏側を覗いて見ると登山者が便槽内に投棄した様々なゴミが片側に寄せられていて、登山者のマナーレベルの低さを感じました。

白雲小屋トイレ全景、見た目は大変きれいだが…トイレ外部から覗くと利用者のゴミ投棄がある



              
○8月4日、8月15日 忠別岳避難小屋

 写真を見ておわかりでしょうが、便器を見ると管理人がいない小屋と言う事がわかります。 便槽の蓋は釘付けになっており、取り外しはできなくて便槽内部の写真はありません。 トイレの会の箒とチリトリは健在で、時々だれかが掃除するのかもしれません、床面はそんなに汚れていませんでしたが掃いてきました。 トイレのドア錠が使用できますが破損しております。(昨年と同じ状態ですが)

基礎部分が少し洗堀されかけている便器の汚れが出ている

便槽の蓋は釘付けで簡単に取れない



              
○8月7日~8日 カミホロ避難小屋

 カミホロのトイレは陶器製の便器ではないので、逆に汚れと言うのはありませんでしたが、便器が開放的なのが原因なのかよくわかりませんが、携帯トイレも含めゴミ投棄がやはりありました。(他所のトイレもゴミの投棄はありますが…)携帯トイレの投棄は初めて見るような気がします。

カミホロ避難小屋トイレ全景便槽内は携帯トイレも含めてゴミが散見される

便器は陶製ではないが意外と使い易いし不潔でない



              
○8月20日 羅臼岳登山口トイレ

 岩尾別コース登山口のトイレはホテル地の涯前と木下小屋前にあります。地の涯前のバイオトイレ(民間寄贈)は清潔でオガクズは正常に作用しているようでした。携帯トイレ回収ボックスにはゴミが散見された。木下小屋トイレの回収ボックスにも一部ゴミの混入が見られた。

ホテル地の涯前
トイレ内は清潔になっていた
ホテル地の涯前
便槽内のオガクズは正常に作用していた

ホテル地の涯前
回収ボックス、やはりゴミが投棄されている

木下小屋。電話横にトイレの会パンフが設置木下小屋前のボックスの中は使用済の袋が入っているが、一部ゴミも混入している



              
○8月21日 斜里岳・清岳荘

 斜里岳の登山口にある清岳荘内にトイレがあります。トイレの利用協力金は100円。また、使用済み携帯トイレは100円で回収してくれます。

清岳荘内にある携帯トイレ回収箱