(調査日:2016.7.24)
報告:風の便り工房 佐藤文彦
(写真1) | 美瑛富士北東に位置する避難小屋で、現在の小屋は平成8年に美瑛町の手によって建替えられた。収容人員約15名、トイレなしの避難小屋であったが山のトイレを考える会等の強力なトイレブース運動などにより平成27年携帯トイレ用テントブース設置に至ったものである。しかし残念ながら今年の台風の影響により、9月2日テントが吹き飛んでしまったが9月11日にまた、環境省やトイレを考える会の手により新しいのに再設置された。このブースの写真は7月に撮影したものである。 |
(写真2) | 小屋の入口。左窓に携帯トイレブースの案内掲示がある |
(写真3) | 美瑛富士避難小屋右横は携帯トイレ用テントブース。快晴の日曜日とあって登山者は早出をしているのか、あまり残っていなかった。テントブース清掃の札幌の山岳会の方々と思われるメンバーが男女あわせて6人程度でブースや小屋の周囲、テント場などを何か楽し気に清掃していました。大変ご苦労様です。 |
(写真4) | 小屋の中は綺麗に清掃されていた。壁に携帯トイレ利用促進ポスターが貼ってある |
(写真5) | 携帯トイレブースの案内掲示 |
(写真6) | 携帯トイレ用テントブースの全景。避難小屋西側だから風当たりが強いかもしれないので、ちょっと心配。ロープその他でガッチリとブース自体は確保されてはいる。が、やはり今夏の台風の影響でテントが飛んでしまうトラブルが発生し山トイレの会を中心に9月に再設置された。本当にお疲れ様です。 |
(写真7) | テントをポールに留める箇所は針金で取れないように頑丈に縛ってあった。 |
(写真8) | ブースの固定確保は、かなりの個所で状況に合わせた方法でがっちりと固定され、確保されている。しかし今夏の台風で飛ばされてしまったが、この写真を見る限り予想できないが、強風でテントが煽られているうちにどこかの部所で緩みが出てしまったのかもしれない。 |
(写真9) | ブースの周囲下部で亀裂が入り、破損している。美瑛山岳会の内藤さんが一人で補修してきたとのことで、テントが土台の木材や石材に接触し、風などで揺られるとこのようになるようだと、ご本人から伺いました。この折ブース内にマナー袋に入ったブツがあり、持参したとのことですがマナー袋にどうやって入れたんですかね、といっておりました。 |
(写真10) | 携帯トイレブースの中 |
(写真11) | ブース内部。地面は乾燥した所を選んだのか、清潔感があり気持ちが良い。便座用の骨組み下にあるウンコイラストは、知床の羅臼湖トイレブースで最初に見た記憶がある。新しいデザインだったから、記憶にあるのかもしれない。 |
(写真12) | トイレブース内部の背部にある美瑛富士避難小屋オリジナルイラストか…いずれにしてもこのブースで初めて見るものだ。便座裏側に張ってあるので使用する人だけが楽しめる。各エリアで工夫されたこういうオリジナルの作品が出てくるのを見るのは楽しいものだ。 |
(写真13) | 臭気抜き用のベンチレーター。常時開けておくと強風時には、その風により、ブースが飛ばされる一因になるかもしれないが、閉めておくと意味がなくなる。いつも強風ばかりではないので、開けておいてもいいのかも。他のところでは気が付かなかった。 |
(写真14) | ブースに取り付けてある利用頻度のチェックカウンターだが、70回という利用回数は多いのかどうか、宿泊人員や登山者数がわからなければ、意味ないので宿泊人員ノートを設置しておくのも一つの方法かもしれない。 |
(写真15) | ブース使用中の札も風が吹くとすぐ左横に入ってしまい、見えなくなってしまいます。声を掛ければいい問題ではありますが。 |
(写真16) | 小屋の携帯トイレに関するアンケートを行っておりました。この事も初めて見る仕様ですし、協力してくれた方への謝礼としてカロリーメートを持っていってくださいというのも初めてでした。 |
(写真17) (写真18) | ブースの清掃用キッドが入っている小箱。清掃に使う小物はほとんど入っていて、心ある登山者でも気軽に使えるようになっている。この清掃用具箱も他では見ていない。この美瑛富士避難小屋が最初の設置ブースとなる。 |