「ふわく山の会」25周年記念行事協賛
「携帯トイレ持帰り運動」結果報告
平成16年2月1日~6月6日

                                     ふわく山の会
実施山行

 藤原岳自然保護パトール登山・海上の森登山・第32回県連主催 鈴鹿清掃登山

携帯トイレ持参を根強い運動に                   ふわく山の会会長

 山歩きの大事なマナーの一つにトイレ問題があるます。これまでは「…ものには蓋をしろ」とコソコソして きたきらいがありましたが、富士山の世界遺産登録、不可が表面化し、トイレ問題が又、議論されるように なってきました。
 ふわく山の会25周年記念事業として平日山行部が企画し、女性会員達の熱心な取り組みで、携帯トイレ のテスト使用が自然保護部との連携で実施できたことは、会としても画期的なすばらしいことだと自負して おります。この思いが記者の取材を受け、新聞紙上に記載されることにもなりました。
 テスト使用前の抵抗感が使用後に払拭し、携帯トイレを持参することで気分的に自然を保護しているよう な実感さえ湧いてきます。樹木の少ない山ほど浄化能力が低下し、自然の植生に及ぼす悪影響が大きいと 言われています。今回のテスト使用を機会に、登山者の必携装備として携帯トイレ持参の根強い運動のスタートにしたい ものです。


携帯トイレ問題のスタートについて      平日山行部「携帯トイレ持帰り運動」代表

 昨年、利尻岳に登った折、登山口に無料で携帯トイレが置いてあり、3合目、5合目、9合目にブースが設置 され、登山口に回収箱がありました。これは大変良い事だ、うわくでも実施できないだろうかと10月の運営部会 で提案したところ、皆さんの賛成を得ました。
  そこで自然保護部と提携し、携帯袋150円×200個、サニタクリーン130円×200個、プルプル100円×200個を藤原岳の自然保護活動に使用することになりました。その後、携帯袋150円×200個を自然保護部と折半で追加注文し、6月6日の鈴鹿清掃山行で一応今までの結果を出すことになりました。

携帯トイレ継続のお願い                         平日山行部部長

 今回の携帯トイレの普及については、昨年の平日山行部10月運営部会において、利尻岳登頂の人たちからの提案がはじまりでした。携帯トイレの使用感がよかったので、これを「ふわく山の会」にて普及させ、登山界にも広めて自然環境を守っていきたいと、この冬から春にかけて実行してきました。とりあえず平日山行部が先駆けをし自然保護部と共催して、藤原岳のパトロールに繋いできました。今後、携帯トイレの普及を目指してい息長く運動を継続していきたいと思います。皆様のご協力、ご理解をお願い致します。

携帯トイレテスト使用について                       自然保護部長

今回の携帯トイレテスト使用について、下表の通り各山行に延べ217名の会員にご参加にご参加いただき、またCL・SL、延べ41名のトイレ委員の皆様には、取り扱い説明、アンケート回収などのお世話になりました。誠に有難うございました。
 さて、山のトイレ問題に、私自身が強く意識したのは03年6月号会報「山のトイレ・マナーノート」からでした。「あの美味しい清水を後世に!」そのためになにを今すべきか…“登山者のマナーと積極的な協力がもっとも大切”とありました。また、昨年10月11日~12日全国登山者自然保護集会(京都)に参加して、全国の仲間が自然保護活動に、山のトイレ問題に熱っぽく語るのを聞き、感動致しました。岩手・花巻山友会永田京子さんから、早池峰山では県と山のボランティアが一体となって推進されており、し尿担ぎ下ろしは93年から継続実施。現在の携帯トイレ使用率は60%強との報告がありました。
 ご承知の通り藤原山荘トイレのし尿は、藤原山荘運営員会というボランティアの皆さんの手で、汲み取り山荘周辺に埋められております。自然への負荷の点からバイオトイレへの切替えも検討されたようですが、多額の財政支出を伴うなどこれは行政としても頭を悩ませてきた問題のようでした。
これらの伏線がありましたので、平日山行部から「25周年記念行事の一環として携帯トイレテスト使用」の提案を出されたとき、自然保護部員にお諮りして一緒に活動開始し、又いなべ市に対し携帯トイレテスト使用の提案をしてきた次第です。
現在、平日山行部トイレ委員の方々がアンケートを集計中ですが、この皆様からのご提言を、時間は掛かると思いますが、より良い方向に推進してまいります。

※ 自然保護部は、04年度活動方針として
  【トイレ問題の改善のため、「藤原岳自然保護パトロールにおける携帯トイレテスト使用」の成果を踏まえて「携帯トイレ普及」についての研究を開始します】と掲げております。
皆様のご意見やアイデアを参考にさせていただき、自然保護部員の智恵を結集して、携帯トイレの普及案を取り纏め、後日提案させていただきます。今後とも、本件についてご協力方よろしくお願い致します。

携帯トイレテスト使用実績  (2004年)
山名活動目的山行回数参加者数参加トイレ
委員数
藤原岳自然保護パトロール1917230
藤原岳清掃登山(6月6日)20
海上の森(2月27日)25
合 計2121741

テスト使用アンケート結果