「大雪山国立公園携帯トイレ普及宣言」を実施する
ための具体的な取り組み

1.雄大で原始的な景観と共存する登山の推進

 野外し尿が周囲の自然環境へ大きな影響を与えうる水源地や脆弱な高山植生帯、または他の登山者に対して著しい不快感を与えうる野営指定地等では、携帯トイレの使用による野外し尿ゼロを目指します。

2.環境づくり

(1)携帯トイレブースの設置や維持管理
 ・美瑛富士避難小屋及び南沼野営指定地では、連携・協力して、取組を着実に実施します。
 ・携帯トイレブースが必要な箇所については、環境省、北海道、各市町、関係団体が相互
  に連携、協力して、携帯トイレブースの設置とその後の維持管理を検討します。

(2)携帯トイレの回収体制
 ・必要箇所に携帯トイレ回収ボックスを設置することを推進します。
 ・回収ボックス維持管理体制を確認、共有し、情報を更新、公開することを通じて、回収
  体制を維持、強化します。

(3)利用者向け情報発信
 ・携帯トイレの入手可能箇所、トイレマップに関する情報発信を行います。

3.登山者への呼びかけ

 登山者に対して、次の呼びかけを行います。
 ・大雪山国立公園では、携帯トイレを常に持参すること。
 ・常設トイレは適切に使用し、携帯トイレは常設トイレがない箇所で使用しすること。
 ・現にし尿散乱が大きな問題となっている美瑛富士避難小屋や南沼野営指定地をはじめ、
  宿泊地など登山者が集まる場所や水源地では、携帯トイレを確実に使用し、野外にし尿
  を排出しないようにすること。
 ・登山道の途中など問題となっていない場所でも、携帯トイレを使用し、持ち帰るよう
  努めること。

4.輪を広げる

 関係機関、団体、事業者に対して、次の呼びかけを行います。
 ・携帯トイレの普及啓発活動、利用者向け情報発信の実施に協力すること。
 ・この宣言の趣旨に賛同する、携帯トイレ普及パートナーになること。
 ・利用拠点や登山用品を扱う事業者は、携帯トイレ販売に協力すること。
 ・ガイド事業者は、自己の客に携帯トイレの使用を働きかけること。
 ・携帯トイレやアウトドア製品を製作する事業者は、利用者と協力して、より使いやすい
  携帯トイレの開発や、携帯トイレを快適に使えるような登山用具を開発し、販売及び
  普及に努めること。