平成19年4月1日より、代表が横須賀邦子さんから岩村和彦さんにバトンタッチしました。
みなさん宜しくお願い致します。
「山のトイレを考える会」代表 岩村和彦会創設以来長らく代表を務めた横須賀邦子に代わり、私、岩村和彦が力不足を承知の上で、この4月より
代表を仰せつかりました。皆さん、宜しくお願い申し上げます。
横須賀がプロの山岳ガイドとして、多くの登山者を引率する視点から様々なアイデアを出したのに対して、
私は一登山愛好家に過ぎません。また登山と言っても沢登り専門の私には、今北海道の山が直面している諸
問題にはどちらかというと縁が薄いものです。とは言え、傍観するには忍びない状況が依然として続いています。
山のトイレを考える会を立ち上げて8年目を迎えました。僅か5,6名の関心ある者が集まるところからこ
の活動は始まりました。以後の活動状況についてはホームページに詳しく載っていますのでご覧下さい。
活動の目的は北海道の山をいつまでも楽しみたい、綺麗な山に登りたい、次世代に素晴らしい自然を残した
い、という極めて単純かつ明瞭なものです。
ゴミの投棄については驚くほど改善しているのを実感しています。多くの登山者が下山しながらゴミを拾っ
てくれているのが、また嬉しいことです。
使用済みのトイレ紙持ち帰りについては以前より相当改善していますが、まだまだ多くの残置が見られるの
は残念なことです。他人の残したものとまでは言いません。最低限自分の使った紙を持ち帰ることで、不愉快
な景色から多くの登山者が逃れることが出来ます。
今年の7月、会では大雪山周辺の避難小屋トイレ4箇所に
使用済みの紙持ち帰りを呼びかける看板を取り付けました。
大雪山に限らず山中にあるトイレを使用した際に紙を持ち帰
ることでトイレの許容量が最大限生かされることになります
し、汲み取りへの期限が延びることで経費の節減にもなりま
す。初めて持ち帰る方は多少の抵抗があるかもしれませんが、
一度やれば直ぐ慣れるでしょう。会ではそのための持ち帰り
用のエチケット袋も作りました。
会のメンバーは全員仕事を持ち、あくまで私的な時間を使
って活動を行っています。結果傍からは遅々として見えるか
もしれません。「決して無理はしない」「出来る人が出来る
ことを」が活動の原点です。そして一緒に活動する仲間は私の
誇りでもあります。
これからも皆様に多大なご支援ご協力をお願いし、ご挨拶
とさせて頂きます。 (平成19年盛夏の朝に) 芦別岳本谷を登る(2006年)