山のトイレを考える会代表挨拶

平成31年3月16日より、代表が岩村和彦から小枝正人にバトンタッチしました。
みなさん宜しくお願い致します。

第1代目代表:横須賀邦子挨拶    第2代目代表:岩村和彦挨拶


                     「山のトイレを考える会」代表 小枝正人

 北海道の山を愛する皆さま、こんにちは。
 私は、2019年(平成31年)3月16日(土)の総会にて承認をいただき「山のトイレを考える会」の第3代目の代表に就任しました小枝 正人(こえだ まさと)と申します。よろしくお願い致します。
 前任の岩村代表(愛称ganさん)は、幅広い人脈と卓越した山・沢登りの技量、抜群の統率力、楽しいお酒の飲み方で12年間に亘り私達の活動を導いてくれました。ここに心からのお礼の言葉と深い感謝の気持ちを表したいと思います。ありがとうございました!ganさんは、たとえ海外に居ようともこれからも顧問として柔らかく私達を包んでくれることと思います。

 さて、「山のトイレを考える会」は2000年(平成12年)6月に発足・活動を開始し今年で20年目になります。20年というと結構長いですよね。当会の発足のきっかけは、大雪山・トムラウシ山南沼野営指定地や十勝連峰・美瑛富士避難小屋周辺のトイレ問題があまりにもヒドイ、何とかしなければという想いからでした。これら象徴的な北海道の山のトイレ問題はどのように改善されたのでしょうか。改善のためにどのような活動がなされて来たのでしょうか。それは当会のこのホームページ(仲俣事務局長が心血を注いで作成)に判り易く掲載されていますので、ぜひご覧下さい。

 会創立期から前半頃の私達の活動は、行政(環境省や北海道)に対して山のトイレ問題改善を一方通行で要求する方法でした。問題改善には思うように結びつきませんでした。その活動方法が変わってきたのはこの数年です。行政(環境省や北海道や地元自治体等)と利用者(山岳団体や民間団体や一般登山者等)がゆるい横の繋がりを共有しながら協働する仕組みを作って活動を行えるようになって来ました。これこそが目指す方向です。

 美瑛富士避難小屋周辺のトイレ問題改善活動では、環境省と美瑛町と美瑛富士トイレ管理連絡会(北海道山岳連盟、札幌山岳連盟、北海道勤労者山岳連盟、道央地区勤労者山岳連盟、道北地区勤労者山岳連盟、日本山岳会北海道支部、大雪山国立公園パークボランティア連絡会、北海道山岳ガイド協会、当会;事務局)が協定書を結んで協働活動を行っています。トムラウシ南沼野営指定地のトイレ問題改善活動では、環境省と北海道(上川総合振興局、十勝総合振興局;事務局)と地元新得町と森林管理署と山岳団体(十勝山岳連盟、新得山岳会、当会)がトムラウシ南沼汚名返上プロジェクトと称して協働活動を行っています。成果が目に見えて来るのも間近です。

 これからも皆さまと共に一歩一歩進んでいきたいと思います。ご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

「山岳トイレ問題(山岳環境問題)改善の活動は、官民協働の仕組み構築こそが未来への道である」