2015黒岳バイオトイレ汲み取り作業報告


                      報告:山のトイレを考える会 仲俣善雄(2015年10月1日)


              
 2015年10月1日、黒岳バイオトイレオガクズ汲み取り作業(北海道上川総合振興局主催:最終の6回目)に当会の小枝と仲俣が参加しました(総勢17名)。

 黒岳バイオトイレは2003年(平成15年)9月19日に運用開始しました。利用者数の予測値が少く、常にオーバーユース状態。また風力発電機が強風で破損したりソーラー発電も良好な状態で稼働しない等、諸々の要因でオガクズによる屎尿の微生物分解が追い着かず、2004年から毎年5~6回、オガクズ取り換え作業を実施しています。

 オガクズ交換と言っても屎尿そのものの汲み取り作業。フォーラム等で固液分離等の改善策は提起されるのですが、改良に費用がかかり、改善される確証が持てないことから実施に至っていません。

 年1回のヘリ搬出は、今まで最終の汲み取り後の別な日に実施しているのですが、今回は台風並みの低気圧が接近していることから、早朝から実施してヘリ搬出も含め1日で作業を終わらせました。


              
6時始発のロープウェイに乗る。黒岳は真っ白
10~30cmの降雪

黒岳山頂からの雪景色
凌雲岳の下に黒岳石室やトイレが見える

黒岳石室も寒そう
黒岳バイオトイレ。今日で閉鎖

便槽4基は屎尿で満杯
屎尿が混じったオガクズ

柄杓でオガクズを汲み取る
汲み取ったオガクズの重量を測り、口を縛る

完成品(一袋15kgぐらい)
綺麗に汲み取った便槽

小屋裏に積んであった屎尿袋を運ぶ
ヘリ運搬のモッコを作る

来年のオガクズをトイレ建物に入れる
やっと作業が終了

ヘリが下界を15回以上往復して搬出。そして来年使うのオガクズ等を搬入

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2011年・2012年・2013年の汲み取り写真へ


「やっさんのトイレ調査情報」(2015年7月16日実施)も参照