5)利尻山の取り組み
利尻町立博物館 佐藤 雅彦
5、6年前からひどい状態という話を聞いている。こういう問題に対しては2つ、①一般の方からできること、②行政とかお金のかかる取り組みがある。
日高山脈ファンクラブ 高橋 健今年5月に発足。水質調査と登山者の意識調査を幌尻山荘周辺で行っている。日高では大雪・利尻に比べ、それほどトイレが問題とはなっていないが、今のうちに手を打っておかないと幌尻岳、カムエク等問題が出てくる可能性がある。水質調査・意識調査については今後も継続していく予定。この結果をふまえ、日高での必要な対策を行政に訴えていきたい。日高は稜線上に全く小屋がないところなので、大雪とは違った方法が必要ではないかと考える。 個人的には携帯トイレを日高においては進めていきたいと考える。
道央地区勤労者山岳連盟自然保護委員 田中 昭人'85年から占冠村の赤岩青厳峡のクライミング開拓が始まる。当時からクライマーはやりたい放題で木を切ったりピトンを打ちっ放しにしたり、派手なスリングをぶら下げたり、全国から住所不定の人が集まったりして村の評判が悪かった。 94年から労山が行っている清掃登山の日に周辺の清掃を行ったり、木を切ったことをあやまり、岩のピトンもできるだけ撤去するなど、村へ事情を説明してきた。それらを積み重ね、今年6月占冠村村長へトイレ設置の要望書を出した。その結果、9/1から10/31までの2ヶ月間、クライマー向けに循環式トイレの設置となる。 管理はクライマーでとのことだが、難しいと話しをしてきた。しかし、おためし期間ということで、2ヶ月たって評価をすると話された。道岳連やフリーで活動しているクライマーに呼びかけ、トイレの清掃をお願いしている。
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