2015夕張岳トイレ調査

(調査日:2015.8.24)

                            報告:風の便り工房  佐藤文彦


              
(その1)登山口駐車場裏のトイレ

(写真1)登山口駐車場裏のトイレ
(写真2)補強され屋根まであり

(写真3)ヒュッテの尿一時貯留用タンク
(写真4)トイレのドアノブ

(写真5)トイレの中
(写真6)便器からの便槽


(写真1)駐車場裏手側にある簡易トイレ。手前にある水槽タンクは清掃用の水が入っているかと思われますが、確認していません。
(写真2)簡易トイレ自体は建設用資材で、がっちりとガードされておりました。さらにトイレ上部には屋根まで架けられておりましたが、ここのトイレに屋根があったかどうか記憶にありません。→このトイレの所有者は夕張市。三角屋根は積雪に耐えるために造ったとのこと(ユウパリコザクラの会の河村健さんに確認)
(写真3)水槽内部よりの汲み取り用柄杓がある所を見れば、やはり清掃用水の水槽かと…
→このタンクはヒュッテの尿をここまで運び一時貯留するタンク。その後バキュウムで搬出される(河村健さんに確認)
(写真4)トイレの施錠はしっかりとしていて、女性も安心して利用できます。
(写真5)簡易トイレ内部は、意外と清掃されていました。地元の関係者等のご苦労なのかもしれません。木製の蓋がきれいに納まっていました。
(写真6)蓋を取ってみると便槽内部はゴミ等も少なく、他のトイレよりも比較的キレイに使っているように思いましたが、便器周囲はどうしてこうなるんでしょうか?


              
(その2)夕張岳ヒュテのトイレ

(写真7)ヒュッテ本館と建築中の炊事棟
(写真8)炊事棟の裏にあるトイレ

(写真9)大便用タンク2個と小用ドラム缶がある
(写真10)和式の固液分離便器

(写真11)固液分離バイオトイレの説明
(写真12)使用方法と利用数カウンター

(写真13)使用後一摘みのモミガラを投入
(写真14)男子用便器


(写真7)新装なった夕張岳ヒュッテ、左手赤屋根が本館、右手組み立て中のが炊事棟で、その裏手にトイレがあります。
(写真8)トイレ全景。キャパの割には小型で機能性を充分に検討した結果が出ている。
(写真9)トイレ下部は汚物回収用のドラム缶や硬質の塩ビ容器が設置されており、回収も車輛が通行できるので他の山小屋トイレなどと比較すればはるかに楽だと思われる。→バキュームカーはここまで来れないので、登山口駐車場まで屎尿をユウパリコザクラの会で運搬(河村健さんに確認)
(写真10)固液分離型の便器の形。前方が小便器で階下のドラム缶に繋がっているようです。
→もう一つ洋式の固液分離便器のトイレがある(河村健さんに確認)
(写真11)固液分離型改良バイオトイレを使用しており、説明書が内部に貼付してあります。オガクズ使用ではなくモミガラ散布で、使用後にモミガラを一つかみ散布と書いてあります。
(写真12)清掃用の資材も揃っており、使用者へトイレを汚さないという注意喚起を促す一役にもなっていると思われる。
(写真13)使用後はモミガラを播くようにという注意書きが貼ってあり、便槽内部からの臭気もあまり強くない。
(写真14)男性用便器も一箇所設置されており、固液分離に一役買っているようです。当然階下のドラム缶に繋がっています。

(関連の参考記事)  ・2011夕張岳ヒュッテトイレの現状   ・2012夕張岳ヒュッテトイレの改善